就職活動中の学生さん、また転職を考えている新人さんへ
自分にあう臨床はどこだろうとお悩みではないでしょうか?
始めはいろいろ見れる総合病院がいい?
いや専門性の高いクリニックがいい?
それとも、今から在宅系がくるって聞いたけど?など不安なことは多いはず。
実習で臨床をみれる数も限られていますし、コロナで実習ができなかった人も居るはずです。また働いていても、他の職場の実際はどうなんだろう?と気になる方もいらっしゃるはず!
そこで、今回は、臨床経験15年の私が、分野ごとに現場の現実や内容、将来性を解説していきます!
今回はクリニック編です。
是非参考にしてみてください!
概要
クリニックではより専門性が強くなり、その道のプロフェッショナルが要求されます。リハビリでは圧倒的に整形外科が多いため整形外科中心に説明します。
基本は外来が中心となります。入院施設をもっているところもありますが、19床以下のためリハビリの中心は外来です。
整形外科全般をみることが多く、腰痛、肩痛、首痛、膝痛、股関節痛、手足のしびれといったところがほとんどを占めます。あとはドクターの専門によって比率が異なる程度でしょう。スポーツ整形に力を入れているところでは若年の患者さんも多く、仕事や学校帰りにくる人もいます。
患者さんは痛み、しびれが主で、なによりも即時効果を求めてきます。効果が無ければ通院しなくなるという厳しい世界です。もちろん、ほとんどがドクターの良し悪しで通院するのですが、リハビリが良くないと、別の病院や整骨院に乗り換えるということも考えられます。
一日の流れは単純で、朝から夕方まで外来治療です。患者さんの回転も速いところも多く、物理療法で時間をコントロールしながら流れ作業のように次から次へとこなしていかなくてはいけません。
ドクターの人数や手腕にもよりますが、一日150人~300人くらいの患者さんがくるところもあります。
スタッフ数は3~10人といったところでしょう。ほとんどが理学療法士が占めており、助手さんが物理療法を回してくれるといった感じです。場所によっては、作業療法士や整体師、鍼灸師がいるところもあります。スタッフは全体的に若年層が多く、リハビリトップも若い場合があります。辞めていくスタッフも多く、いつも求人をかけているクリニックもよく目にします。
クリニック独自で定期的な勉強会をしていることがほとんどです。座学よりも実際にセラピスト同士で治療しあっての実技練習を行います。
必要なスキル
リハビリテーション徒手技術
患者さんとのコミュニケーション能力
専門的な知識
フットワークの軽さ
メリット
クリニックでは、実力主義!即時効果が出せれば、目の前でよくなるのを目の当たりにし自分で治療したという達成感は何とも言えません!勉強したことがすぐに臨床に使えることも多く、勉強が楽しくなりどんどん勉強会に参加したくもなります。
もちろん、効果が出れば患者さんからの感謝もあり、やり甲斐を感じます。
スポーツリハを目指している人も多く、スポーツリハはリハビリの花形です!スポーツ整形のクリニックであれば高校生や社会人、場合によってはプロ選手まで担当することもあり得ます。プロ選手の担当できるレベルまでとなると鼻高々でしょう!
専門的な知識は日常でも役立つことが多く、周りから相談されることも多いでしょう。
デメリット
ドクター(経営者)の意向によって大きく左右されることがあります。治療方針や経営時間、休日の日数など様々です。ドクターは診療者でもあり経営者でもあるため、経営にも重きを置きます。そのしわ寄せがリハビリスタッフにくることも多々あります。多いのが、「休みが取りにくい」「残業がつけにくい」でしょう。ドクターが病気やケガで診療できなければ休診となりますし、天候によって患者さんが減るのも当たり前です。
規模が小さい分、万が一の事象などへのダメージが大きくなることも念頭に置かなくてはいけません。
診療時間が遅いことが多く、時間外の勉強会、研修会も多いため帰宅が遅くなりがちです。私は一時期、週3~5ペースで勉強会に参加していたこともありました。それは私が例外ではなく、競争するように勉強会に参加する人も居ますし、小規模団体で勉強会を開催する人もいます。勉強会によっては数万円するような割高のものもあり、費用がかさむこともあります。
もちろん、勉強会はほとんどが任意ですが、実力主義のクリニックでは結果が何より求められ、必然と勉強していかなくてはなりません。
もう一つ大きなデメリットとして、給料が安い傾向にあります。給料が安い仕組みは簡単で、先ほども述べたように、規模が小さいため収益も上がりにくいためです。賃金設定も経営者と労務士で決めていくため、スタッフの意見はほぼ反映されません。昇給も数百円ということも・・・。
スポーツリハの分野では、業務時間後や休日のチーム帯同というボランティアを行う人も居ます。好きだから続けれますが、そうでなければ完全ブラックです。スポーツリハで給料をもらえるまでに至る人はほんの一握りです。
将来性
クリニックは必要な分野ではありますが、整骨院、マッサージ店など競争が激化している分野です。
きちんとしたドクター(経営者)でないと、一寸先は闇の分野なのです。
治療費対効果が低いこともあり、ただでさえ低い診療点数が、今後はさらに医療制度の締め付けが厳しくなることが予想されます。
治療に対しての勉強会が多いのですが、全体的な効果としては云十年変わっていないのも現状です。今後さらに発展、進歩する可能性も低いでしょう。
ただ、退行変性疾患(OA、頚椎症、五十肩など)はiPS細胞などが普及したとしても、基本的なアライメントが矯正されるわけではないので減ることはない疾患です。患者の絶対数は、高齢者に相応していくので、まだまだ必要な分野です。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
クリニックでは実力主義!
腕に自信をつけたい人、自信がある人、また、スポーツリハに興味がある人は向いているでしょう!
特にスポーツリハを目指している人は、ドクターがスポーツに携わっているかどうか、しっかりとチェックしておきましょう。
ご精読ありがとうございました。
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